年齢を重ねて、段々と出来ることが増えていき、それは主に立ち振舞に関することなのですが、大人らしく、人らしく、親切というか先回りして考えたことを行動に移せるようになってきました。

そしてその度に、出来ていなかった10代の頃の自分の立ち振舞、行動を思い出すと、顔から火が出そうになります。
恥ずかしい、だけでなく、みっともないとも思え、やがて考えるのを止めてしまいます。

芸能人は大変です。
過去の振る舞いや出来事を掘られやすいですから。
それを無いように振る舞えば、本当の顔を隠している悪人かのようです。

私は、いま私自身が自由に、人らしく振る舞えていることが何より大切なのだということは分かっています。
ですが、何かの折に過去の自分に触れる度に、上から砂をかけているような、そんな気分になるのも事実なのです。
上から砂をかけ、真っ平らにしている。
もちろん、誰もそんなところをピンポイントで掘り返そうとはしませんし、綺麗な砂の上を風が吹けば、自分自身でさえどこにあったかなど忘れてしまうのだけれども。

でも私は知っている。
あの辺りを掘り返せば何か出てくることを。それに砂をかけ、上へ重ねて生きてきたことを。

できれば新品の砂と取り替えたい。
でもできない。
ああなんかやだなぁ。この砂の下、綺麗じゃないことが。
そんな気分に、たまになるのです。