田辺聖子さんのエッセイ、「残花亭日暦(ざんかていにちれき)」と「いっしょにお茶を」を読み終える。
「残花亭日暦(ざんかていにちれき)」は旦那さんに病気が発覚し、お別れに至る日々の日記で、「いっしょにお茶を」は田辺さんの好きなものや女性の在り方、みたいなものをまとめたエッセイになっている。
「残花亭日暦(ざんかていにちれき)」は2006年なので比較的最近だけれど、「いっしょにお茶を」に関しては1984年に出版されているので、私の生まれる1~2年前に田辺さんが書いたものだ。私はこの2冊を読んで、こんなに自分に似ている人間っているんだなと生まれて初めて思った。


私はツイッターを日常の中で繰り返し考えていたことをまとめて呟いたりすることに使っているのだけれど、何気なく呟いた翌日に本の続きを読めば、まさに私が考えていた事柄について書かれていたり、先週見に行ったあじさいを今週読んでいるエッセイの中で好きだと言っていたり、開くとその度に共通点があって、物事に対する距離の取り方や決めつけ過ぎずにいるところ(そう心掛けているところ)、何もかも、本当によく似ていると私は思っている。

田辺聖子さんは2019年に亡くなられている。もしもまだご存命なら?お話したい…とは思っていないんだけれど、もし万一私のことを知ってもらえる機会があったら、同じように自分とよく似ていると思ってもらえるのだろうかと、そういうのは少し気になる。以前から知っていれば、講演会に足を運んでみたかった。

「いい女」について書かれているエッセイ。いや分かる分かる、ていうか私?自分で言うか?
私が本当は知っている私自身のいいところ、でも自分じゃやっぱ口には出せない、でも本当にいいところ、その語彙力で考察力で表現で客観性を持って読めることが、何だかものすごく心強く私を誇らしい気分にさせる。こんなに深く他人の意見を共有できて一度も出会わなかった人と、ほんの少し前まで同じ世界に生きていて、でも今はもう亡くなってしまった存在が、ほんのり私を寂しくさせる。