人は自分を主人公だと思えなくなった時に、絶望を感じるんじゃないだろうか。私はなんとなくそんな気がしている。

結果的には家族に費やしてきたことになる私の人生に、「報われた」という感情が舞い降りてくるならそれはきっと次の家族が出来たときだと思う。
この家族を手に入れるために、必要な苦労だったんだなぁ、としみじみ思えると思う。

とにかく家族に不満があって孤独を感じていた学生時代に、自分の不満全てを攫って欲しいと言わんばかりの恋には、孤独を癒してくれるというメリットがあった。
公園にひとりでいて、その光や穏やかさをそのままに感じられるのは、そのことを報告したい人がいるからだ。
私はまだ、本当の孤独を知らない。